コート デュ ローヌ ブラン レ プティ ガー 2021年のレビュー
それでは、ワイン歴15年以上。ワインショップ店長のワインエキスパートがレビューします。
テクニカルデータ
商品名:ドメーヌ ド ロラトワール サン マルタン コート デュ ローヌ ブラン レ プティ ガー 2021年
Domaine De L'oratoire St.Martin Côtes du Rhône Blanc Les P'tits Gars 2021
価格:3,200円(変動します)
呼称:フランス/コート デュ ローヌ ブラン
タイプ:白/コクのある辛口
品種:グルナッシュ/ブラン/ルーサンヌ/マルサンヌ他
栽培:オーガニック/ユーロリーフ
アルコール度:13度
備考:AOCケラーヌとして醸造できるところを敢えてAOCコート デュ ローヌとしてリリースします。
インポーター:稲葉
テイスティング
「外観」、「香り」、「味わい」ごとに解説します。
外観
- レモンイエロー
- 粘度は中程度
香り
- ライム
- レモン
- グレープフルーツ
味わい
- フレッシュな果実味
- ライム
- レモン
- ハチミツ
- カリン
- ミネラル感
料理とのペアリング
ローヌの白は、オイリーでコクがあるので、揚げ物等、こってりした料理と相性が良い。
基本的に魚介系、カキフライやムニエル等と合うが、今回はメンチカツをオススメ!
生産者
ドメーヌ ド ロラトワール サン マルタン(Domaine De L'oratoire St.Martin)
ケラーヌを代表する生産者。「最高のオーガニック生産者」にも選出!
「父の代から畑の可能性を信じていた斜面の畑」
ドメーヌの名前の「オラトワール」は、礼拝堂を意味し、「サン マルタンの丘の畑にある小礼拝所」を指します。
ドメーヌの主となる部分は、ラストーの丘から200mあまりの、ケラーヌ村の北東にあります。
それらは急斜面で、キャタピラを必要とするところもあります。
彼の父は、他の誰も気付かない頃からこの場所は素晴らしい可能性があると信じていました。
「ビオディナミは、子供の頃から教えられた当たり前のやり方」
畑に関しては、農薬や化学肥料は使わず、ビオディナミで栽培しています。
祖父母や父は、いつも月と星を気にした農作業をしていました。
シュタイナーによってビオディナミ農法として学術的に確立された方法ですが、アラリーにとって、先代のこの農法は小さい頃から教えられてきた当たり前の方法であり知識です。
ほとんどの畑が斜面にあるため、作業にはより手間がかかります。
このドメーヌの強みは40年以上の古い樹齢の葡萄樹の比率が高いことで、一部には100年を超えるものもあります。
白ワインのフレッシュさの秘密は、東と北の向きの畑の葡萄を使用すること。
さらに食べた時にフルーツを感じたら即収穫します。
葡萄が黄金色になって収穫するのは昔のやり方と考えています。
「アラリーのワインが、ケラーヌの手本」
私どもが初めてこのドメーヌを訪問したのは今から20年以上前でした。
そのころはまだフレデリック アラリーのワインもケラーヌ村もあまり知られていませんでした。
しかし、その後数年で、彼のワインは南部ローヌにおいてその名をとどろかせ、ケラーヌがローヌの村名ワインの中でも最もクオリティの高いワインであることを知らしめました。
彼は今や国際的にもその名が知られる存在となり、ワインがまったく足りない状態です。
そのため「ギド アシェット」などを見てやってくる訪問者に売るワインが全くなく、壁には「ワインは全て売り切れです」と案内がでています。
<評価>
評価 「ギド デ ヴァン ベタンヌ +ドゥソーヴ2018」で最高のオーガニック生産者(1位)。「ヒュー ジョンソン「ポケット ワイン ブック2019」で『高級』と掲載。
「フレデリックとフランソワ・アラリーは、自らのドメーヌを、この20年間でコート・デュ・ローヌ随一の魅力的で安定感のある大使の一つとした。
彼らの赤ワインは、いつも構成が実にしっかりしているもののタンニンの荒っぽさは全くなく、過熟ではなく適性に熟した果実を正確に表現しており、アルコール分も調和が取れている。
「ドメーヌ・リショー」のものほど風味の豊かさはすぐに表れないが構成は申し分なく、赤はキュヴェやヴィンテージにもよるが1年から3年を経ないと最善の状態にならない。」
ベタンヌ&ドゥソーヴ「フランスワイン格付け」
(インポーター資料から抜粋)
ワインエキスパートの総評
透明感のある果実味とミネラル感を伴う辛口。
フレッシュでありながら、オイリーでコクがあるので、ローヌの特徴は堪能できる。
シャルドネに飽きてきたら、いかがでしょう。
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