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カサーレ ヴェッキオ モンテプルチャーノ ダブルッツォ 2020年

カサーレ ヴェッキオ モンテプルチャーノ ダブルッツォ 2020年のレビュー

それでは、ワイン歴15年以上。ワインショップ店長のワインエキスパートがレビューします。

テクニカルデータ

商品名:ファンティーニ カサーレ ヴェッキオ モンテプルチャーノ ダブルッツォ 2020年
Fantini Casale Vecchio Montepulciano d’Abruzzo 2020

価格:2,500円(変動します)

呼称:イタリア/アブルッツォ

タイプ:赤/ミディアムフルボディ

品種:モンテプルチャーノ

アルコール度:13.5度

備考:「神の雫」にも登場した稲葉の看板商品

インポーター:稲葉

テイスティング

「外観」、「香り」、「味わい」ごとに解説します。

外観

  • 濃いガーネット色
  • 紫がかっている
  • 濃厚
  • 粘性はやや強め

香り

  • ラズベリー
  • カカオ
  • バニラ

味わい

  • 滑らかな口当たり
  • チョコレートを彷彿とさせる樽のニュアンス
  • 酸とタンニンのバランスが良い

料理とのペアリング

濃厚な果実味を有するイタリアの赤ワインには肉料理がバッチリ合う。
ミートソース等のカジュアルイタリアンから、焼き肉やステーキまで幅広くカバー。

生産者

ファンティーニ(Fantini)
ファンティーニ(創立当初『1994年』はファルネーゼ)とはイタリア・アブルッツォ州に拠点を構えるワイナリーであり、稲葉(インポーター)の看板商品である。
当ワイナリーを日本に知らしめたのは稲葉の存在が大きく、業界では「稲葉=ファルネーゼ」と言う公式が成り立っている。

ファンティーニの創立

ファンティーニ(当時はファルネーゼ)の創立に関わったのは3人である。
創立者の一人であるカミッロ氏は既にイギリスの外食事業で成功していたが、「故郷のアブルッツォ州に貢献したい」と言う熱い思いを常々胸に抱いていた。
同じく創立者であるヴァレンティーノ氏とフィリッポ氏はアブルッツォ州のワイナリーで働きながら「もっとハイレベルのワインを造りたい」と思っていた。
そしてカミッロ氏が1994年に帰郷し、二人と出会いファルネーゼを創立したのである。

ポイント

今ではイタリアワインの評価本「ルカ マローニ」でこれまでに9度トップ生産者に選出され、南イタリアで成功を収めた実力派生産者である。

業界で定番!カサーレ ヴェッキオとは

ファルネーゼ(ファンティーニ)を一躍有名にしたワインは「カサーレ ヴェッキオ モンテプルチャーノ ダブルッツォ」である。
当時、人気漫画であった「神の雫」に登場し、売れに売れて、今も尚売れ続けているモンテプルチアーノ ダブルッツォ(略してモンプルorモンプチ)だ。
何事もヒットの裏側には漫画やドラマの影響があるもので、漫画の連載当時は売り場からカサーレ ヴェッキオが消えたほどの人気であった。

モンテプルチアーノ ダブルッツォについては割愛するが、イタリアではキャンティと肩を並べる有名なワインである。
イタリアンへ行けば、どちらかは必ずオンリストされているだろう。

カサーレ ヴェッキオとは他のモンテプルチアーノ ダブルッツォとは一線を画す品質のファンティーニの代表作である。
アロマティックで豊潤なボディ、濃厚な味わいは、同価格帯のフランスワインとは比べものにならないほどリッチであり、漫画で紹介されるのも頷ける。

酒担当者がクリスマス等の試飲会でアイテム選定に悩んだら、「取り敢えずカサーレ ヴェッキオは入れておけ」とアドバイスしよう。

ワインエキスパートの総評

濃厚な果実味、シルキーなタンニン、リッチな余韻・・。
同価格帯のフランス産のワインとは一線を画すクオリティーに仕上がっている。
万人受けする鉄板ワインなので、不特定多数が集まるワイン会やランチ等にどうぞ。

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「WINE LINE」は無資格状態からワイン業界に転職し現場で揉まれ、ワインエキスパートを取得して最終的に独立まで果たした管理人の雑記ブログです。本業と副業で、ワインショップや酒売場の勤務経験が15年突破しました。ひたすら現場主義!ワインエキスパートと調理師の資格所持。ワイングラス日本酒アワード審査員。宜しくお願いします。 ▶プロフィール・お問い合わせ

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