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【ブドウ品種概論】ヴィオニエの特徴やおすすめワイン!ワインエキスパートが解説!

「ヴィオニエの特徴は?」
「ヴィオニエの味や合う料理は?」
「ヴィオニエのおすすめワインを知りたい!」

このような疑問にお答えします。

本記事の内容

  • 【徹底解説】ヴィオニエの産地別特徴や別名
  • 【料理とのペアリング】ヴィオニエと合う料理
  • 【ワインエキスパート厳選!】ヴィオニエのおすすめワイン4選
ワイン・ライン管理人

ワイン・ライン荒野

この記事を書いている私は、ワインエキスパートと調理師の資格を取得、30歳でワインのネットショップを起業。

現在もワインの販売員として売り場に立っており、ついにワイン歴15年を突破しました。

ワインは難しくありません。今から解説します。

 

【ワインエキスパートの見解】ヴィオニエってどんな品種?

Agne27 - 投稿者自身による著作物

ヴィオニエは華やかな果実香と、スパイス感を併せ持つ魅惑的なブドウです。

エキゾチックな雰囲気で、「楊貴妃」や「クレオパトラ」のような美女を彷彿とさせますね。

シャルドネのようにメジャー品種ではありませんが、ワイン愛好家には欠かせない通向けのブドウです。

 

【テイスティング】ヴィオニエってどんな味?

それでは、テイスティングの基本に則って解説します。

テイスティングは、ワインの「外観」、「香り」、「味わい」に分けて分析します。

基本を守ってテイスティングすることにより、効率的にワインを分析でき、記憶に残ります。

外観(色)

「明るいイエロー」や「濃いイエロー」、「麦わら色」です。

他の白ブドウと比べて、黄色味が強く出ることが多いです。

香り(アロマ)

華やかで魅惑的なアロマを放ちます。

ゲヴュルツトラミネールと似ているかもしれません。

  • コンポートしたカリン
  • 完熟したパイナップル
  • アプリコット
  • ライチ
  • 黄色い花
  • ホワイトペッパー

 

完熟感を彷彿とさせるフルーツのアロマとペッパーのニュアンスが重なり、エキゾチックな香りになります。

スパイス感が混ざるので、それがヴィオニエを見分けるコツとなります。

味わい

ヴィオニエの特徴は穏やかで丸みを帯びた酸味と、オイリーなコクです。

ふくよかでリッチな味わいになるので、酸っぱいワインが好みでない方にオススメです。

 

【ブドウ品種概論】ヴィオニエについて

基本的な情報は以上ですが、もう少々深掘りしていきましょう。

ヴィオニエ(VIOGNIER)の起源

ヴィオニエは、フランス、ローヌ北部のコンドリュー(CONDRIEU)由来とされています。

1781年にローヌワインの名産地コート・ロティー(COTE-ROTIE)に関する記述があり、それにヴィオニエの名前があるので、信憑性は高いでしょう。

「ヴィオニエ」とサヴォワ県の「モンドゥーズ・ブランシュ(MONDEUSE BLANCHE)」が親子関係にありますが、どちらが親であるかは解明されていません。

またヴィオニエがシラー(SYRAH)の祖父母にあたる可能性や、ネッビオーロ(NEBBIOLO)とも関係がある可能性が示唆されていますが、未だに謎の多い品種です。

フランスではなくクロアチア由来説もありますが、歴史的な証拠はありません。

ヴィオニエの栽培

萌芽が早いので、春の霜や風の被害に遭いやすい品種です。

乾燥しすぎなければ、比較的暖かい地域にも順応します。

灰色カビにも耐性があるため、貴腐ワインにもなります。

ヴィオニエの産地

ローヌワインへの関心が高まり、各国で栽培されています。

【フランス】

フランス各地で栽培されています。

ローヌ

ヴィオニエの原産地とされています。

北部のコンドリュー(CONDRIEU)では、赤ワインの名産地(コート・ロティ)と地続きでありながら、ヴィオニエ100%の白ワインが造られています。

魅惑的なアロマとフルボディの味わいが特徴的で、ローヌの女王と呼んでも差し支えないでしょう。

コンドリュー南部に位置するシャトー・グリエ(CHATEAU GRILLET)が有名で、生産者の名前がそのままAOC名になっていることから、品質の高さが伺えます。

コート・ロティではシラー主体のフルボディの赤ワインが造られていますが、ヴィオニエのブレンド(20%まで可ですが、通常5%ほど)が認められています。

北ローヌのイメージが強いですが、南ローヌでも栽培されており、成功しています。

ラングドック・ルーション

ヴィオニエの収穫量が多い地域です。

リーズナブルながらヴィオニエの個性はしっかりと表現されており、カジュアルに楽しめます。

取り敢えず、南仏のヴィオニエからスタートしても良いでしょう。

【イタリア】

ラツィオ州、ピエモンテ州、シチリア島で栽培されていますが、重要度は低く、現場でもあまり見掛けません。

【スペイン】

ラ・マンチャではガルナッチャ・ブランなどとブレンドされたり、プリオラートではシラーと少量のヴィオニエをブレンドしています。

所謂、フランスのローヌに寄ったスタイルのワインですね。

スペインではあまり重要視されていません。

【アメリカ】

生産者の間で注目され、急増しています。

カリフォルニア州

カリフォルニアでは樹勢が若干強くなります。

独創的なワインにするには、しっかりとヴィオニエを完熟させる必要があります。

バージニア州

ヴィオニエを重要視している産地です。

栽培面積はシャルドネ(CHARDONNAY)の半分程度ですが、それでも他の白ブドウ品種と比べると圧倒的に多いです。

バージニア州の夏は湿度が高いですが、皮の厚いヴィオニエとマッチしています。

【その他の州】

ローヌワインへの関心が高まり、ヴィオニエが注目されています。

【アルゼンチン&チリ】

ヴィオニエ100%のカジュアルワインがリリースされています。

カジュアルで親しみやすく、「シャルドネに飽きた方の変化球」として充分楽しめます。

しかし、まだ樹齢が若いので深みのあるワインにはなりません。

【オーストラリア】

ローヌ北部の伝統的な醸造法に注目し、シラーズ(SHIRAZ)で定評のある生産者が、少量のヴィオニエをブレンドしています。

南オーストラリアのワイン技術者がヴィオニエの普及に尽力したこともあり、現在では500を超えるワイナリーが栽培しています。

【その他の生産地】

ドイツ、トルコ、マルタ、イスラエル、ウルグアイ、ブラジル、南アフリカなどでも栽培されています。

ローヌワインの影響や、ワインに厚みを加える目的のブレンドなど、必ずしも単一で醸造しているわけではありません。

 

ヴィオニエのシノニム(別名)

  • ヴィオーニュ(VIOGNE)
  • ヴィオニエ・ジョーヌ(VIOGNIER JAUNE)
  • ヴィオニエ・ヴェール(VIOGNIER VERT)

ヴィオニエはシノニムで呼ぶことはほぼなく、ヴィオニエ統一で良いでしょう。

 

【料理とのペアリング】ヴィオニエと合う料理

白ワインですが、アロマが強く、オイリーでフルボディの味わいなので、肉料理や脂っこい料理と合います。

ソーセージやローストチキン、塩コショウを振った豚肉、またはフォアグラなど。

魚介料理でもムニエルやフライ、クリームソース系のもの。

アロマにホワイトペッパーやライチ、ジャスミンのようなニュアンスがあるので、アジア料理とも相性が良いでしょう。

 

【ワインエキスパート厳選!】ヴィオニエのおすすめワイン4選

それでは、オススメしていきます。飲んでみて下さい。

【1,000円以下】コノスル ヴィオニエ ビシクレタ ・レゼルバ

かなりリーズナブルなヴィオニエですが、お安く試してみたいならオススメの1本です。

アプリコットや白桃のアロマが華やかで、味わいは辛口に仕上がっています。

【1,000円~2,000円】キュヴェ セクレテ ヴィオニエ(SO2無添加)

南仏で造られた酸化防止剤無添加のヴィオニエです。

リンゴや洋ナシ、完熟した黄桃のアロマに若干の樽のニュアンスが混ざります。

オーガニック&ヴィオニエに関心があれば、一度は飲んでみて下さい。

【3,000円~4,000円】ドメーヌ・ジャンヌ・ガイヤール ヴィオニエ I.G.P. デ・コリンヌ・ローダニエンヌ

ローヌワイン名手の娘が手掛けるハイクオリティ・ヴィオニエ。

洋ナシのような甘い香りとオイリーなボディ、口当たりは滑らかで苦味を伴うミネラル感へ繋がります。

オススメです。

【10,000円以上】コンドリュー ラ・ドリアーヌ ギガル

世界一のヴィオニエ、フランス一のコンドリューです。

甘いアロマは官能的で、ボディも美しい。

「楊貴妃」と表現しても決して大袈裟ではないワインです。

トップクラスのヴィオニエからスタートするのもアリですね。

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ワイン・ライン 荒野

【ワインは楽しく♪簡単に学びましょう】ワイン・ライン代表。本業と副業で、ワインショップや酒売場の勤務経験が10年突破しました。ひたすら現場主義!現役です!ワインエキスパートと調理師の資格所持。ワイングラス日本酒アワード審査員。帰国子女。宜しくお願いします。 ▶プロフィール・お問い合わせ

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