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【今更聞けない!シャンパンのこと】スパークリングワインとの違いやおすすめワインまで解説

2022年7月18日

「シャンパンとスパークリングワインって何が違うの?」
「シャンパンは何故あんなに価格が高いの?」
「おすすめのシャンパン、スパークリングワインを知りたい!」

このような疑問にお答えします。

本記事の内容

  • 【今更聞けない!?シャンパンのこと】これだけ知っていれば大丈夫!
  • 【徹底解説!】シャンパン以外のスパークリングは何がある?
  • 【ワインエキスパート厳選!】おすすめのシャンパンとスパークリングワイン6選
ワイン・ライン管理人

ワイン・ライン荒野

この記事を書いている私は、ワインエキスパートと調理師の資格を取得。ワイングラスで美味しい日本酒アワードの審査員を経験。
現在もワインの販売員を務め、30歳でワインのネットショップを起業。ワイン歴15年以上です。
このような経歴を持つ私が解説していきます。

 

Contents
  1. 【今更聞けない!?シャンパンのこと】これだけ知っていれば大丈夫!
  2. 【徹底解説!】シャンパン以外のスパークリングは何がある?
  3. 【ワインエキスパート厳選!】おすすめのシャンパンとスパークリングワイン6選
  4.  まとめ

【今更聞けない!?シャンパンのこと】これだけ知っていれば大丈夫!

それでは、初心者でも分かるように解説します。

とても簡単!シャンパンとスパークリングワインの違い

フランスのシャンパーニュ地方で造られたスパークリングワインをシャンパンと呼びます。
つまりシャンパンは、スパークリングワインの1つのカテゴリです。
これが結論ですが、もう少しシャンパンについて掘り下げていきましょう。

シャンパンのブドウ品種一覧

シャンパンの主要品種は大まかに3つあります。これらをブレンドする手法が通例です。

【白ブドウ】シャルドネ

最もポピュラーな品種。味わいに繊細さと新鮮味を与えて長期熟成を可能にします。

【黒ブドウ】ピノ・ノワール

味わいにボディと骨格をもたらします。ピノが多いと味が濃くなります。

【黒ブドウ】ピノ・ムニエ

味わいにフルーティーさとしなやかさを与えます。バランサーですね。

【その他の品種】

アルバンヌ、プティ・メリエ、ピノ・ブラン、ピノ・グリ(フロマントー)も認められていますが、滅多にありません。スルーして構いません。

シャンパンの醸造方法

シャンパンの特徴の1つに、瓶内二次発酵があります。炭酸ガスを注入するのでは無く、瓶内で二次発酵させガスが発生します。
上に述べたブドウを使用し、瓶内二次発酵で造られたシャンパーニュ地方のワインを「シャンパン」と呼びます。

シャンパンの種類

シャンパンの定義が分かったところで、もう少々解説します。これを知っていれば完璧です。

ノンヴィンテージ

基本的にシャンパンは各ヴィンテージのワインをブレンドして造られます。ノンヴィンテージがスタンダードですね。

15ヶ月以上の熟成が義務づけられています。

ヴィンテージ

優良年には単一収穫年のシャンパンが造られます。ノンヴィンテージより高価になります。

36ヶ月の熟成が義務づけられています。

プレステージキュヴェ

各ワイナリーの最も優秀な商品です。殆どがヴィンテージ・シャンパンです。

10年以上熟成されたものも少なくありません。

ロゼ・シャンパン

ロゼは白より高い傾向にあります。シャンパンのロゼ製法の1つに白ワインと赤ワインを混ぜるアッサンブラージュがあります。

ブラン・ド・ブラン

白ブドウ100%のシャンパン。基本的にシャルドネ100%。余所の地域だとシャルドネ以外も使われます。

ブラン・ド・ノワール

黒ブドウ100%のシャンパン。ロゼでは無く無色。ピノ・ノワール100%、ムニエ100%がそれぞれ存在します。

シャンパンの甘辛表示

「ブリュット」と呼ばれる辛口が多いです。「エクストラ・ドライ」と呼ばれる控え目な辛口、「エクストラ・ブリュット」と呼ばれる極辛口もよく見掛けます。

シャンパンの値段が高い理由

  • 厳しいルールで生産の手間がかかるから
  • 寒い地域でブドウ栽培が難しいから

上の2つが通説ですが、余所の瓶内二次発酵のスパークリング(クレマンやカバ)は価格が安い現実がありますよね。
ぶっちゃけてしまうと、シャンパンが高い理由はブランドイメージと広告費です。シャンパンは企業とのコラボも多いです。
少量生産のオーガニックシャンパン等はその限りではありませんが・・。

ただ、シャンパンには余所のスパークリングワインには無い【華やかな香り】、【味わいの凝縮感】、【飲んだ後の満足感】があるのも事実です。それがシャンパンが特別な所以かもしれませんね。

 

【徹底解説!】シャンパン以外のスパークリングは何がある?

フランスではシャンパン以外でも各地でスパークリングワインが造られています。
発泡が弱いものは弱発泡性ワイン、または微発泡性ワインと呼ばれます。

シャンパーニュ地方以外で瓶内二次発酵によって造られたスパークリングを「クレマン」と呼びます。クレマン・ド・ブルゴーニュ、クレマン・ド・ボルドー等と表記されます。

シャンパーニュ以外のスパークリングワインの産地

フランス国内ではブルゴーニュ、ボルドー、ロワール、アルザス、南仏等、その他イタリア、スペイン、アメリカ等で数え切れないほど生産されています。
ブドウ品種は地域ごとに異なり、特性、個性があります。

瓶内二次発酵以外の醸造方法

シャンパーニュ地方以外では様々な醸造方法が存在しますが、代表的なのはシャルマ方式です。

シャルマ方式

瓶内二次発酵(トラディショナル方式)とは異なり、大きなタンクで二次発酵を起こし、短期間で大量に造られます。
瓶内二次発酵に劣っているわけではなく、この方法はワインが空気と接触しないので、葡萄のアロマが残りやすいのがメリット。

カジュアルでフルーティーなスパークリングワインを造るのに適しています。

その他の方式

他にもトランスファー、アンセストラル、炭酸ガス注入方式等が存在しますが、重要なのは上に述べた2つです。

 

【ワインエキスパート厳選!】おすすめのシャンパンとスパークリングワイン6選

それでは、おすすめワインを紹介します。

おすすめのシャンパン3選

まずはカジュアルシャンパンから特別なシャンパンまで。

【驚異のコスパ!3,000円台】シャンパーニュ J.コンテ ペール&フィス ブリュット

3,000円台のシャンパンですが、侮れません。華やかなアロマ、凝縮感のあるミネラリーな辛口。これ1本あれば充分です。

 

【ミシュラン三ツ星レストランでオンリスト!6,000円~7,000円台】ビルカール・サルモン ブリュット レゼルヴ

品質に定評があるリザーヴ・シャンパン。果実味が骨格を形成し、豊かな酸味がフィニッシュにいつまでも残ります。おすすめ!

 

【英国王室御用達!高級シャンパン!10,000円台】ボランジェ ロゼ

比較的リーズナブルな高級シャンパン。映画「007」でも有名です。黒ブドウ由来のふくよかなボディと長期熟成による滑らかな口当たり。とっておきの日に如何でしょうか。

おすすめスパークリングワイン3選

お手軽なスパークリングワインから、ちょっと高価なものまで。

【安旨スパークリング決定版!1,000円台】レジェス デ アラゴン カバ ブリュット レセルバ

カジュアルスパークリングのロングセラー。瓶内二次発酵の辛口。日常飲みからワイン会まで幅広く活躍。

 

【シャンパン以上の味?アルザスの奇跡の泡!2,000円台】ドメーヌ・ストフラー クレマン ダルザス ブラン・ド・ブラン ブリュット

瓶内二次発酵で造られたアルザスのスパークリングです。少量生産・オーガニック、ブラン・ド・ブラン(ピノ・ブラン&シャルドネ等)です。幸せになれる1本。

 

【イタリアのシャンパン!名門が醸す泡!4,000円~6,000円】フランチャコルタ・グランデ・キュヴェ・アルマ・ブリュット

イタリアの瓶内二次発酵と言えばフランチャコルタです。ベラヴィスタはフランチャコルタの名門で、高品質なワインを造ります。バランスの取れた辛口でお料理との相性が抜群です。

 

 まとめ

シャンパンはスパークリングワインの一種です。シャンパーニュ地方で瓶内二次発酵によって造られます。
世界にはシャンパン以外にも美味しいスパークリングワインが星の数ほど存在しますが、やはりシャンパンは特別です。

それでは、楽しいワインライフを!

 

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「WINE LINE」は無資格状態からワイン業界に転職し現場で揉まれ、ワインエキスパートを取得して最終的に独立まで果たした管理人の雑記ブログです。本業と副業で、ワインショップや酒売場の勤務経験が15年突破しました。ひたすら現場主義!ワインエキスパートと調理師の資格所持。ワイングラス日本酒アワード審査員。宜しくお願いします。 ▶プロフィール・お問い合わせ

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