ドメーヌ ドゥ ムーリーヌ シャルドネ 2022年 のレビュー
ドメーヌ ドゥ ムーリーヌ シャルドネ 2022年について語る。
はじめに
シャルドネの良さとは、良い意味で個性のないことである。
ソーヴィニヨンブランの「トマトのヘタを彷彿とさせる青い香り」、リースリングの「インクを思わせるペトロール」、ゲヴュルットラミネールの「主張してくるライチのアロマ」等、好きな人には良いが、苦手な人には敬遠されてしまう要素が、シャルドネには無い。
シャルドネと言えば、柑橘系のアロマに程よい果実味、辛口の余韻である。
大体万国共通であるが、高級シャブリはその枠には当てはまらない。
ムーリーヌのシャルドネは、正に王道のシャルドネと言える。
価格は驚異の2,000円以下、古き良き時代を思い出させてくれる。
家に何本かキープしておきたい良いワインだ。
テイスティング
「外観」、「香り」、「味わい」ごとに考察する。
均一的な明るいレモンイエロー ワインの涙の粘度は中程度。
爽やかなグレープフルーツのアロマ。
ミカンのシロップやコンポートしたフルーツのニュアンス。
レモングラスを彷彿とさせる清涼感。
口に含むと、瑞々しい果実味が広がる。
ふくよかなボディと柑橘の皮のような苦味を感じる辛口。
フレッシュな酸味があるので、飲み疲れしない。
料理とのペアリング
トロピカルな雰囲気を纏う爽やかなシャルドネには魚介料理を合わせたい。
カルパッチョ、カキフライ、ムニエル、魚介のパスタ等。
生産者
ドメーヌ ドゥ ムーリーヌ(Domaine de Moulines)
ムーリーヌはラングドック地方、モンペリエとニームの間に位置し、所有する55ha.の畑からメルロー、カベルネ・ソーヴィニョン、シャルドネ、グルナッシュ等を収穫しています。
ドメーヌの名前は、ベランジェ河のほとりにある古い修道院“Saint Andre de Moulines”に由来しています。
1913年に家族が移住したのを機に、セラーと灌漑設備を造った事からドメーヌの歴史が始まりました。
1985年からは海外市場への拡大を始め、現在はヨーロッパ、アメリカ、日本に輸出しています。
1995年に畑を改植し、よりup-to-dateな市場の要望に対応できるワイン造りを進めているドメーヌです。
温暖な海洋性気候で、粘土、石灰岩質の土壌と、夏季の海からの湿気はブドウの成熟に多大な恩恵を与えてくれます。
収穫時期は9月下旬と周辺のワイナリーより3週間から1ヵ月も遅く、完熟を待って収穫。
この価格帯のワインには珍しくノンフィルターで瓶詰めをし、濃縮感のある仕上がりとなっています。
テクニカルデータ
商品名:ドメーヌ ドゥ ムーリーヌ シャルドネ 2022年
Domaine de Moulines Chardonnay 2022
価格:1,800円(変動します)
呼称:フランス/ラングドック
タイプ:白/辛口
品種:シャルドネ 100%
アルコール度:13度
備考:ハイコスパ
インポーター:サンリバティー
ワインエキスパートの総評
心地よい苦味で切れる余韻。
料理と合わせやすい汎用性が高い白ワイン。
2,000円以下でこのクオリティーは貴重。
コロナ前の価格帯を思い出させてくれる良いワイン。
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