【ワインの勉強】効率的なワインの覚え方は?オススメの勉強方法を紹介!
ワインに興味がある方、資格取得をしたい方、ワイン業界に転職をしたい方に向けて、効率的なワインの勉強方法を紹介しよう。
最初に言っておくと、簡単にワインを覚える方法はない。
本を読むだけでは味まで分からないし、飲むだけでも知識は増えない。
両方をこなしていく必要があり、道は果てしなく長い。
世界一のソムリエ田崎真也さんですら「ワインを極めました」とは言わないはずである。
毎年味が変わるワインと言う厄介な代物を極めることなど出来ないのだ。
だが、安心して欲しい。
そもそもワインは楽しむものであり、極める必要はないのだから。
客だってソムリエのウンチクを聞きたいわけではなく、「味」と「値段」を知りたいのだ。
ただ、効率的な覚え方はあるので、それを紹介していこう。
【ワインの勉強】ワインの本を読んでテイスティングを知る!
「え?最初に飲むんじゃないの!?」と思う方もいるだろうが・・、思い出して欲しい。
「興味のあるワインを飲む」ことは、これまでやってきたことと、まるで同じではないだろうか。
それで覚えられないから、当ブログまで来たはずである。
ワインの基礎知識と言う土台を築かずに、ただ飲み続けても記憶に残らないのだ。
周囲にいないだろうか、「あのワイン美味しかったけど、どのワインか忘れちゃった」と矛盾したことを言うマダムが。
美味しかったワインのラベル(エチケット)、裏ラベルすらスマホで撮影しない・・、これでは覚えられるはずがない。
テイスティングを学ぶなら、私は読書をオススメしたい。
YouTubeやワインのサイトだと知識量が少ないし、同じような内容で溢れている。
スマホですいすい読み進めても頭に入ってこない。
情報量が多く、信憑性に足る媒体は、やはり分厚いワインの参考書なのだ。
しかし、分厚い参考書では敷居も価格も高いと思うので、ワイン本の選定基準を挙げていこう。
- テイスティングについて書かれている
- キレイな写真でワインの色合いが分かる
- ブドウ品種一覧が載っている
- 生産国について書かれている
一つずつ解説していく。
①テイスティングについて書かれている
ワインを効率的に覚えていくには「テイスティングの知識」が必須であるため、テイスティングについて詳しく書かれている本が理想だ。
プロはワインを飲む際に、「外観『明るいレッドや濃いイエローなど』」、「香り『ベリーのアロマ、レモンのアロマなど』」、「味わい『フルボディ、辛口など』」に区分してメモしていく。
身構えることはない、慣れればすぐに習慣化する。
②キレイな写真でワインの色合いが分かる
テイスティングに付随してくる要素だが、グラスの中のワインの色合いが分かる写真があるとイメージしやすくなるのだ。
「なるほど、これが明るいルビー色か」、「グリーンがかったイエローってこんな感じか」と基準が分かるのである。
色はワインを覚える上で非常に重要なのだ。
③ブドウ品種一覧が載っている
ブドウが分かればワインが分かることと同義、彼らは表裏一体で最重要なのだが、それでもテイスティングの基礎が分かっていないと記憶に定着しないため、この位置に書いた。
ブドウごとに味わいの特徴が書かれていれば、効率的にテイスティングが出来る。
黒ブドウか白ブドウか分かれば問題ないので、ブドウの大きな写真は掲載されていなくて構わない。
④生産国について書かれている
ブドウと並ぶくらい重要な要素が産地である。
同じブドウでも国が変わるだけで味がガラッと変わるからだ。
しかし、テイスティングとブドウを押さえておけばワインは覚えられるので割愛する。
余裕があれば覚えておこう。
これらの4要素が入っていれば、別に本が分厚くなくても構わない。
【ワインの勉強】読書でテイスティングを学びながら、ワインを飲んで楽しむ!
アメリカのトランプ元大統領は本を一冊も読み終えたことがない・・と言う噂がある。
このブログを読んでいる方の中にも読書が苦手な人、読書をする時間が無い人もいるはずだ。
そのような方々にオススメしたいのが、本を読みながら飲むことである。
本を一冊読み終えてから・・!ではいつまで経っても前に進まない。
例えばカベルネソーヴィニヨンのページを読み終わったら、スーパーでカベルネソーヴィニヨンのワインを買ってくる。
シャルドネの特徴を学んだら、シャルドネと、ついでに刺身やチキンソテーも買ってくる。
本で答え合わせをしながら、ワインを飲んで楽しんでしまう方法が理想だ。
一つのブドウ品種に割かれているページは多くても2ページ程なので、ワインを楽しみながら覚えればあっという間に基本が身に付くはずだ。
本でブドウの香りや味の特徴、色合いをチェックしながら、実際に買ってきたワインと照らし合わせて晩酌をするだけである。
大抵は料理とのペアリング(マリアージュ)も書かれているので、ワインを買うついでにフードも買ってペアリングを学ぼう。
余裕があれば、ノートに「ワインの名前」、「外観」、「香り」、「味わい」、「購入した日付」を記録し、自分のテイスティングノートを作ろう。 メモが面倒になっては本末転倒なので必須ではないが、ノートを取る取らないで成長速度に差が付くことは間違いない。 アプリではなく、ノートに書き込んだ方が自分の感覚を即座に反映させられるので、ノートをオススメしたい。
【ワインの勉強】必ずワインの表ラベルと裏ラベルを撮影する
読書やメモのハードルが高くても、せめてスマホで撮影はしよう。
ワインのエチケット(表ラベル)、裏ラベル、グラスに注いだワインくらいは記録に残しておきたい。
上の画像のように撮影すれば、ラベルとワインの色が一度に確認できるのでオススメだ。
忘れがちなのが裏ラベルである。
裏ラベルには輸入元、JANコード、生産国、生産者など、重要な情報が書かれているので必ず撮影しておきたい。
そのワインの画像データに一言コメントを添えておけば、後で思い出せるのだ。
店頭で接客していると、「このワインを探しています~」と表ラベルの写真を見せてくる客がいる。
しかし、スタッフが知りたいのは表ラベルではなく裏ラベルである。
輸入元を確認し、「うちのグループでは扱っていないな」、「これ、オーバーシーズだからカルディじゃん」、「成城石井だっつーの」と即座に判別できるのである。
【ワインの勉強】通信講座やワインスクールに通うのもあり!
読書の方がお手軽だが、ワインスクールもオススメしたい。
自分で本を読み実践していくよりも、先生に一から基本を教わるのは効率が良いし、勉強用のワインを用意してくれるので楽なのだ。
大抵はレジュメを見ながらワインを飲んで講義を聴くか、前半は座学、後半はテイスティングと言う授業形式だと思う。
ワインスクールは、とにかく通いやすい立地であることを重要視したい。
次に重要なのは価格が安いこと、最初から大金を積む必要はない。
その条件を満たすなら本格的なワインスクールでも、酒販店の小規模の試飲会でも良い。
通信の場合はワインと参考書(動画の場合もあり)が自宅に届く場合や、ネット動画で講義を聴く場合があるが、とにかく出かける必要がないので忙しい社会人でも楽である。
どちらの場合も、ワインに興味が出てブーストをかけたい際に有効である。
【ワインの勉強】ワイン・ライン管理人はどうしていた?
私はワイン売り場に転職し実践を積みながらスクールにも通ったので、出来ることは全てやっていた。
ここまでワインに人生を懸ける必要は全くないが、何かの役に立つかもしれないので、私が15年間続けている習慣を紹介しよう。
飲んだワインをスマホで撮影し、必ず味わいのメモを取ること。
これだけはずっと続けており、逆にやらないと落ち着かない。
後で読む読まないかは重要ではなく、「ワインを観察し、文章化・言語化する習慣が付く」ことが重要なのだ。
ワイン業界には「銘柄まで当てるテイスティング能力を持ちながら文章が書けない人」や、「秀逸な文章を書けるがテイスティングが出来ない人」が結構いる。
普段からテイスティングの練習をすればバランス良くワインの能力を上げられるのである。
まとめ
ワインは極めるものではなく、楽しむものである。
難しいことは考えずに、マイペースで本を読んでテイスティングを学びながら実際に飲んで覚えていこう。
テイスティングメモは面倒でも、せめてスマホで表ラベル、裏ラベルの撮影くらいはやってほしい。
ワインスクールも通うと楽しいので選択肢に入れても良いだろう。
管理人運営のショップ
未経験からワイン業界へ飛び込み、資格を取得した管理人のショップ。
自分が「美味しい!」と感じたワインのみ扱っています。
宜しければご来店下さいませ。