ドメーヌ ドゥ マラヴィエイユ シャルミール ブラン ヴァン・ド・フランス 2022年のレビュー
ドメーヌ ドゥ マラヴィエイユ シャルミール ブラン 2022年について語る。
はじめに
南仏のワインと言えば、果実味豊かでカジュアルなイメージを持つ。
しかし、マラヴィエイユのワインは一本通ったミネラル感とビターな果実味が特徴だ。
透明感があり、雑味が一切無い。
ビオディナミで造られており、テロワールを見事に体現している。
おまけにこのキュヴェは2,000円台とお得なので、是非試して欲しい。
テイスティング
「外観」、「香り」、「味わい」ごとに考察する。
澄んで均一なレモンイエロー。
グラスを伝うワインの涙の粘度は中程度。
葡萄の成熟度を感じさせる豊かな色合い。
オレンジ、グレープフルーツの柑橘系のアロマ。
マンゴーやパインのような南国風のアロマも香る。
ヨーグルトのようなクリーミーな香りも感じる。
時間が経過(3~4日)すると、グレープフルーツの香りが華やかになる。
※保管状態による。
フレッシュでコクのある、まろやかな酸味とリッチなボディ。
爽やかな酸と、完熟した葡萄由来のコクが見事に同調している絶妙なバランス。
料理とのペアリング
フレッシュながらも、しっかりとコクがあるので、魚のフライ等の揚げ物や、バターを用いたムニエルとよく合う。
魚介のパスタや、カルパッチョ、ホタテや牡蠣等の貝とも。
トマト、ナス、ニンニク、オリーヴ等を使った地中海料理、ブイヤベース等。
鶏肉ならガーリックで下味をつけて塩とペッパーを振ったもの等、そこまでソースが重くないものが良いだろう。
豚肉の脂とも相性が良さそうなので、しゃぶしゃぶ等とも合う。
生産者
ドメーヌ・ドゥ・マラヴィエイユ(Domaine de Malavieille)
ラングドック地方北部、エロー県の中北部に位置するAOCコトー・デュ・ラングドックのサブ・リージョンであるテラス・デュ・ラルザックに拠点を構える生産者。
テラス・デュ・ラルザックには、更に高地のサン・サトゥルナンとモンペイルーを含んでおり、より複雑でボリューム感のあるワインを生み出す産地として知られている。
このドメーヌの歴史は現当主のミレイユ・ベルトランの祖母、ジュリエットが1914年に葡萄の苗を植えたことから始まるが、耕作の歴史はフランス革命後の1793年にまで遡る。
栽培を始めた頃から有機栽培を実践し続けており、その方法を変えることなく2003年にAB、2005年にdemeterの認証を取得する。
家族経営ならではのコストパフォーマンスに優れたビオディナミによるワイン造りを造り続けている。
土壌は7億年前に火山の噴火によって流れた溶岩が固まって生成された玄武岩質の赤土と、砂利質によって構成された非常に水はけのよい土壌が中心。
テクニカルデータ
商品名:シャルミール ブラン ヴァン・ド・フランス 2022年
Charmille blanc Vin De France 2022
価格:2,000円(変動します)
呼称:フランス/ヴァン・ド・フランス(ラングドック/テラス・デュ・ラルザック)
タイプ:白/辛口
品種:シャルドネ 40%/ソーヴィニョンブラン 40%/ヴィオニエ 20%
栽培:ビオロジック/ビオディナミ
アルコール度:14度
備考:管理人一押しの生産者
インポーター:サンリバティー
ワインエキスパートの総評
2,000円台と価格はカジュアルだが、味わいは本格派。
甘ったるくなく、嫌なアルコール感も無い。
ビオディナミにより、土壌とブドウのポテンシャルを引き出し、それをワインで表現している。
明らかにもっと評価されて良い生産者である。
是非、飲んで欲しいと思う。
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