タメリーニ ソアヴェ 2021年のレビュー
タメリーニ ソアヴェ 2021年について語る。
はじめに
イタリアの辛口白ワインと言えば、ピエモンテ州のガヴィ、そしてヴェネト州のソアヴェである。
どちらの州も北部に位置し、辛口であることから、当然味わいは似ている。
ガヴィ、ソアヴェ共に、清涼感のある柑橘や青リンゴのアロマを放ち、フレッシュな果実味とシンプルなミネラル感を楽しめる辛口である。
基本的に熟成させずに若いうちに飲みきるワインで、合わせられる料理も魚介系が多い。
「いやいや、全然違うよ」と思われた方は、相当ワインに詳しいのだろう。
それは素晴らしいことだと思う。
敢えて特徴を挙げるなら、ガヴィのアロマは青リンゴを彷彿とさせ、味わいに豊かな酸味を感じるシャープな印象、ソアヴェは柑橘や黄色い花のアロマが強く、味わいに柑橘の皮のような苦味とふくよかなボディを感じるだろう。
・・とは言え、大きなくくりでは北イタリアの辛口白ワインなので、やはり似ているのだ。
両者をしっかりと飲み分けられる読者の方々は、ワイン初心者ではなく中級者~上級者であることを疑う余地はない。
テイスティング
「外観」、「香り」、「味わい」ごとに考察する。
均一な淡いイエロー。
グラスを伝うワインの涙の粘度は中程度。
完熟した葡萄を使っている証。
黄色い花やリンゴの蜜、ハチミツの甘い香り。
コンポートしたアプリコット(シロップ漬け)のような芳醇なアロマ。
とても華やか。
繰り返すが、よく熟した葡萄を使用すると華やかになる。
口に含むとまず感じるのはフレッシュ感、そしてふくよかな酸味。
深いコクとジーンとくる余韻、凜としたミネラル感。
酸はあるが、しっかりとボディに厚みがあるので酸っぱくならない。
フレッシュさとコクを併せ持つ素晴らしい白ワイン。
料理とのペアリング
魚介料理と相性が抜群に良い。
エビやイカ、ホタテ、カキ等、魚介をたっぷりを使ったピザやパスタ、リゾット、パエリア。
刺身、マリネ、アンチョビ、フライ、南蛮漬け、天ぷら、カニチャーハン。
牛肉のカルパッチョやホワイトアスパラガス、枝豆等。
ゴーダ、ミモレット、モザレラ等の牛のハードタイプのチーズも美味しい。
生産者
タメリーニ(Tamellini)
1998年に創設。
生産者としての歴史は古く、祖父の代から他の生産者とカンティーナを設立していた為、1930年代から栽培されているブドウの樹もあり恵まれた環境でスタート。
徹底した管理のもとに造られている。
ワインスペクテーターからは「リンゴや桃の香りの中にトーストしたオークの洗練した香り。
フルボディで様々なフルーツ、そして熟した果実の魅惑的なフィニッシュ、生き生きとした酸味でスタイリッシュ。
これはとてもファンタスティックなソアヴェだ!」とコメントされており、高品質ソアヴェのトップ生産者としての地位を築いている。
テクニカルデータ
商品名:タメリーニ ソアヴェ 2021年
Tamellini Soave 2021
価格:2,200円(変動します)
呼称:イタリア/ヴェネト
タイプ:白/辛口
品種:ガルガネガ 100%
アルコール度:11.5度
備考:キングオブソアヴェ
インポーター:サンリバティー
ワインエキスパートの総評
イタリアの港町、潮風が吹く花畑、そんなイメージのワイン。
このクオリティはまさに、キング・オブ・ソアヴェ!
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