マインクラング ヴァイサー ムラチャック 2022年のレビュー
それでは、ワイン歴15年以上。ワインショップ店長のワインエキスパートがレビューします。
テクニカルデータ
商品名:ヴァイサー ムラチャック 2022年
Weißer Mulatschak 2022
価格:2,800円(変動します)
呼称:オーストリア(ブルゲンラント)
タイプ:オレンジ(白)/辛口
品種:ヴェルシュリースリング 50% /トラミーナー 25%/ピノグリ 25%(手摘み/5~30年)
栽培:ビオロジック/ビオディナミ
アルコール度:11.5度
備考:祝いの場での快活で楽しいワインを意味するハンガリー語を冠しました。
インポーター:ディオニー
テイスティング
「外観」、「香り」、「味わい」ごとに解説します。
外観
淡い琥珀色、若干の濁りがある。
グラスを伝うワインの涙はサラサラ。
香り
アプリコット、カリン、アスパラのアロマ。
キンモクセイやジャスミンのようなニュアンス。
味わい
華やかな果実香とは裏腹にドライなアタック。
じんわりとブドウの旨味が溢れ出し、アプリコットの果実味が広がる。
ピールや種を彷彿とさせるソフトなタンニンが辛口の味わいを演出する。
料理とのペアリング
中国料理、アジア料理、ソーセージ、鶏肉、豚肉、刺身等。
生産者
マインクラング(Meinklang)
ヴァイングート・マインクラングは世界遺産ノイジードラーゼ湖の南東岸、ハンガリー国境すぐそばのバムハーゲン村に位置している。
ヴァイングートを開設する2001年まではミヒリッツ・ファミリーが代々営む複合農家で、小麦などの穀物栽培、リンゴなどの果樹栽培、牛、豚、馬、羊等の牧畜業が中心。
歴史は非常に古く数百年も以前から農業を生業としてきており、現在はこれらワイン以外の農業が、ビオディナミで育てるブドウ畑に多大な恩恵をもたらし密接な関係性を保っている。
ビオディナミ農法の大きな特徴の一つであるプレパラシオンも自家製である。
例えば、自らの農園で育てたアンガス牛の角と牛たちが自農園で食べた牧草が糞となったものを500番調剤として使用している。
このアンガス牛は彼らのワインラベルのモチーフとなっている。
牛がブドウ・ワイン造りにおいて彼らの重要なパートナーであることはもちろん、ミヒリッツ・ファミリーのDNAに刻まれている生物多様性・自然循環型農業を継続するうえで、牛が非常に重要な役割を担っているからである。
オーストリアはビオディナミの提唱者ルドルフ・シュタイナーの出身国。
この国は、ヨーロッパで最もビオディナミ、ビオロジック農業が浸透しているのはもちろん、ブドウ栽培とワイン造りを自身の複合農業と密接に絡ませて生物多様性・循環性を実現させているワイン生産者が非常に多い国である。
ワインエキスパートの総評
ビオディナミ発祥の国のワインです。
オレンジワインが初めての方、上級者の方でも安心して飲めるクオリティー。
お酒が弱い人にこそオススメ、口に含むと嫌味無く染み渡ります。
優しい色合い、エキゾチックなアロマ、アクセント程度のタンニンが見事に調和しています。
合わせられる料理の幅も広いのでお試し下さい。
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