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ドメーヌ ドゥ マラヴィエイユ シャルミール ルージュ IGP ペイドック 2019年

ドメーヌ ドゥ マラヴィエイユ シャルミール ルージュ 2019年のレビュー

ドメーヌ ドゥ マラヴィエイユ シャルミール ルージュ 2019年について語る。

はじめに

南仏のワインと言えば、果実味豊かでカジュアルなイメージを持つ。
しかし、マラヴィエイユのワインは一本通ったミネラル感とビターな果実味が特徴だ。
透明感があり、雑味が一切無い。
ビオディナミで造られており、テロワールを見事に体現している。
おまけにこのキュヴェは2,000円台とお得なので、是非試して欲しい。

ブレンドされているポルタンは、1700年代のハンガリーにルーツを持つ品種で現在はここにあるのみ。
しなやかさと柔らかさをもたらす。

テイスティング

「外観」、「香り」、「味わい」ごとに考察する。

外観は明るくて濃いガーネット色。
グラスを伝うワインの涙の粘度は高めで、葡萄の成熟度の高さを感じさせる。

熟したブルーベリー、カシス等のベリー系のアロマ。
そこに、シナモン、クローヴ、ブラックペッパーのようなスパイス香が隠れている。

明るい外観とは裏腹に、口に含むと収斂性のあるタンニン(渋味)が口中に広がる。
しかし、適度な酸味があるのでワインのボディはぼやけず、キリッと引き締まっている。

料理とのペアリング

ペッパーを振ったスペアリブやステーキ等、焼いた肉料理と相性が良い。
ポークソテーやチキンの香草焼き等も。
肉から滴る肉汁(脂)を、赤ワインの渋味が洗い流してくれる。
焼肉など濃い味付けの肉料理とともにお楽しみください。

生産者

ドメーヌ・ドゥ・マラヴィエイユ(Domaine de Malavieille)
ラングドック地方北部、エロー県の中北部に位置するAOCコトー・デュ・ラングドックのサブ・リージョンであるテラス・デュ・ラルザックに拠点を構える生産者。
テラス・デュ・ラルザックには、更に高地のサン・サトゥルナンとモンペイルーを含んでおり、より複雑でボリューム感のあるワインを生み出す産地として知られている。
このドメーヌの歴史は現当主のミレイユ・ベルトランの祖母、ジュリエットが1914年に葡萄の苗を植えたことから始まるが、耕作の歴史はフランス革命後の1793年にまで遡る。
栽培を始めた頃から有機栽培を実践し続けており、その方法を変えることなく2003年にAB、2005年にdemeterの認証を取得する。
家族経営ならではのコストパフォーマンスに優れたビオディナミによるワイン造りを造り続けている。
土壌は7億年前に火山の噴火によって流れた溶岩が固まって生成された玄武岩質の赤土と、砂利質によって構成された非常に水はけのよい土壌が中心。

テクニカルデータ

商品名:シャルミール ルージュ IGP ペイドック 2019年
Charmille rouge IGP Pays d'Oc 2019

価格:2,000円(変動します)

呼称:フランス/ペイ・ドック(ラングドック)

タイプ:赤/ミディアムフルボディ

品種:メルロー 50%/ポルタン 20%/シラー 20%/カベルネ・フラン 10%

栽培:ビオロジック/ビオディナミ

アルコール度:13.5度

備考:管理人一押しの生産者

インポーター:サンリバティー

ワインエキスパートの総評

この価格で、このフルボディの味わいは嬉しい、辛口の赤ワイン。
3日経過すると、とてもマイルドな飲み口に変化。(冷蔵庫保管)
珍しい品種、ポルタンが入っているのもポイント!

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