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【ワイン試飲会のルール】服装や持ち物、知っておきたいマナーや注意点を解説します!

2023年6月15日

【ワイン試飲会のルール】服装や持ち物、知っておきたいマナーや注意点を解説します!

ワイン業界では、頻繁に業者向けの試飲会が開催されていることをご存じだろうか。
デパートやスーパーの試飲販売ではなく、ホテルの宴会場などを貸し切って煌びやかに行われているのだ。
今回は意外と語られない試飲会の常識について解説していこう。

業者向けのワイン試飲会とは?

業者向けのワインの試飲会はとても忙しい。

100種類以上を1~2時間で試飲をしなければならない場合が多く、また別の試飲会とハシゴをする時は30分ほどで終わらせる必要が出てくる。
そのように忙しい時、1本1本に時間をかけすぎると、40本目ほどで途中退席させられてしまう。

丁寧に段階を踏んで「外観」「香り」「味わい」をチェックする時間は無い。

ワイン1本にかける時間は、サーブの手間も入れて10秒~20秒だろう。
慣れてくると、5~7秒で終わらせることが出来る。
効率的なテイスティングの技に関しては別の記事で紹介する。

タイトなスケジュールだと初めから理解していれば、現場で慌てることはないはずだ。
全て飲もうと無理をせず、トラブルを起こさないように気を付けよう。

服装・持ち物・受付の仕方

服装は試飲会場のTPOに準ずるが、動きやすい格好の方が良いだろう。
規模にもよるが、最低でも一部で100人以上は押し寄せるので会場が賑やかで窮屈だ。

女性はオフィスカジュアル、男性ならジャケットを羽織れば良い。
スーツで来ている人はあまり見掛けない。
飲食店の人などは普通にTシャツと短パン、グラサンで来ることもある。

受付で名刺を2枚渡し、1枚は先方が控え、もう1枚はネームホルダーに入れて返される。
それを首から下げて入場するわけだ。

会場入り口で、ワインリスト、ボールペン、試飲用のワイングラス、吐器(とき)として利用する紙コップが配られる。
ワインリストを挟むバインダーは借りられることが多いが、一応持参すると良い。
会場ではバインダーを片手に持ち、その上に紙コップを乗せ、もう片方の手でグラスを持つことになる。
当然両手が塞がるので、ハンドバッグよりはリュックの方が動きやすい。

持参すると良い物
  • 筆記用具
  • クリアファイル
  • バインダー
  • 名刺
  • 歯ブラシ
  • ミネラルウォーター

筆記用具とバインダーは借りられることが多いが、念には念を入れて持って行こう。
クリアファイルはワインリストを持って帰るのに便利だ。
名刺持参が入場の条件になっていることが多いが、意外と忘れやすいので気を付けよう。
アルバイトで名刺を持っていない人でも前もって伝えておけば大丈夫だろう。

歯ブラシは必須である。
試飲を終えると歯が紫色に染まっているので、ホテルのトイレで歯を磨くことになるはずだ。

ミネラルウォーターは会場に設置されていることが多いが、これも念のため。
ワインを吐き出しても、100種類も口に含むと普通に酔っ払うので、水は必須。
気分が悪くなった時のために、飲み薬もあった方が良い。

意外と知られていない試飲会のマナー

試飲会で守るべき暗黙のルールを紹介する。

香水は厳禁!

飲食店のオネエサンやホスト風のオニイチャンが香水を付けて試飲をしていることがある。
香水の香りはワインの香りを台無しにしてしまうので厳禁だ。

周囲にいるのは香りに敏感なプロばかりなので、心の中では「てめぇ、帰れ」と思われているはずだ。

注意ポイント

注意書きに香水禁止と書かれている可能性もあるが、実際に付けてこられると運営側も注意しづらいので、空気を読むべきである。

一つのワインの前で長居しない!

ワインはナンバリングされて並べられており、その後ろに試飲係が立ち、対応する。
試飲係はインポーターの社員、取引先のヘルプ、マネキンなど様々だ。
来場者はワインを試飲しながら順番にブースを回る流れなのだが、一つのワインの前で試飲係とずっと立ち話をする輩がいる。
ワインの前は人だかりになるので、グラスに注いで貰ったら一度その場を離れて、後ろにいる人が注いで貰えるように場所を譲るべきなのだ。

注意ポイント

同じ場所に止まり長考したり、立ち話をして流れをせき止めてはいけない。

スマホで撮影しない!

上の「長居しない」に準ずるが、ワインを1本1本スマホで撮影したら、周りの迷惑になる。
リストにワインのコメントを書き込むだけに抑えて、テキパキ動こう。

酔わないように気を付ける!

中には紙コップにワインを吐き出さず、良い感じに酔っ払ってしまう人がいる。
大声を出す、グラスを割る、吐器をひっくり返す・・等、運営側に迷惑をかけてしまうのだ。
運営側も業界あるあるなので、ある程度は許容してくれるが、気を付けよう。

吐器の注意点

試飲会場には紙コップとは別に、中央のテーブルに吐器が設置されていることが多い。
紙コップを持つのが煩わしい人はワインを口に含んだら吐器に吐きに来る。
女性も男性もオバサンもオッサンも同じ吐器に吐くので最初は驚くかもしれないが、そう言うものなので慣れる。

注意ポイント

私はネームホルダーの紐を吐器に引っ掛けて倒したことがある。
吐器に吐き出す時、ワインが飛び散らないように前屈みになって吐くのだが、姿勢を戻す時に首から下げたブラ~ンとしたネームホルダーの紐が吐器に引っ掛かって倒してしまったのだ。
珍しいケースだが、酔っていなくてもこのようなアクシデントが起こるので、気を付けよう。

試飲会の後は?

試飲を回りながら、リストにコメントを付けて、後で発注するかどうか悩むわけだが、気になったワインがあればもう一度試飲しに行くのは問題ない。
2周目となると空いてくるので、試飲係にワインについて質問しても良いだろう。

しかし、「まだ時間があるから飲めるだけ飲んでおこう」と考えるのは先方に迷惑なので止めよう。

最後に営業担当の方に挨拶を出来ればパーフェクトである。
試飲の後は唇と歯が紫色に染まっているので、トイレでケアしていくことを推奨したい。

まとめ

初めての試飲会となると不安と期待で一杯になると思う。
会場はとても賑やかで落ち着いて試飲をする余裕が無く、全部回りきれないことも珍しくない。
慌てずにマナーを守って試飲をしよう。

試飲会には会社の看板を背負って参加をするわけなので、マイナスイメージを持たれないように!
運営側はしっかりと我々をチェックしていることを覚えておこう。

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