ジャック・フレラン エリソン マラン 2019年のレビュー
ハリネズミのエチケットがチャーミング!ワインショップ店長!ワインエキスパートがレビューします。
テクニカルデータ
商品名:ジャック・フレラン エリソン マラン 2019年
Jacques Frelin Herisson Malin 2019
価格:1,900円(価格は変動します)
タイプ:白/辛口
呼称:フランス/ヴァン・ド・フランス
認証:ビオロジック/エコセール
品種:シャルドネ100%(樹齢20~25年)、モンペリエの葡萄使用
醸造:9月収穫、直接圧搾、ステンレス発酵、シュールリー熟成
SO2:無添加(4mg/L未満)
アルコール度数:13%
テイスティング
「外観」、「香り」、「味わい」ごとに解説します。
【外観】
- 鮮やかな明るいイエロー
- 粘性は中程度
【香り】
- 完熟したレモン
- パイナップル
- ミント
- 黄色い花
- ミカンのシロップのニュアンス
【味わい】
- フレッシュな酸味と穏やかな果実味
- 塩味を伴うミネラル感
- ドライ
- 余韻は清水のようにナチュラル
- ナッツのような香ばしさを感じる
料理とのペアリング
魚介料理全般、和食、揚げ物等。
生産者
ジャック・フレラン(Jacques Frelin)
父親の葡萄畑を引き継ぎ、最初はワインを少量で造り始めるが、次第に評価され、軌道に乗り、今の大きい会社となった。
人気に火が付くと、葡萄が足りなくなりネゴシアンへ変更。
無農薬葡萄を買い付け、醸造は外部に委託することにより効率化を図り、経費を削減した結果、SO2無添加ながら低価格を実現した。
ジャックは自身が生産者だった為、作業工程を全て把握しており、他のネゴシアンとは仕事の質が異なる。
従って委託醸造でもジャックの醸造レベルで管理出来ている。
会社は完全に実力主義で性別国籍関係なくスタッフが勤務しており、醸造責任者はパウラ女史(1975年生まれ)である。
彼女はチリの大学で醸造を学び、同国のワイナリーで勤務、その後カリフォルニア・ソノマで勤務し、渡仏。
女性ながら経験豊富でジャックのワインを一人で切り盛りしている。
ワインエキスパートの総評
どこまでも爽やかでナチュラルなシャルドネ。
フワッと鼻孔を抜けるミカンのシロップのアロマが心地良い。
間違いなくオススメできるコスパの良い一本。
3日目:更に滑らかになる。ミネラルウォーターのような印象。
8日目:甘く香ばしいアロマ。ミカンのシロップのような完熟感のある香り。酸化せずクリアのまま。
コラム【ワインは一期一会】
エリソン・マラン白は、ワイン・ラインのデザインを一新した時に組んだセットに入れていた。
記念すべきワインセットだったため、アイテムの選定には一ヶ月ほど時間をかけた。
スタッフとミーティングをして試飲をして・・、ようやく発売までこぎつけたのである。
しかし、ワインセットが完売し次の仕入をしようとした時には輸入元で欠品してしまった。
赤も発売されたがすぐに欠品。
酸化防止剤無添加の為、大量に仕入れても品質が劣化してしまう。
コロナショックと重なり、生産者側にも事情があるので仕方ないことだが、ワインは「一期一会」であることを改めて思い知らされたのである。