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ドメーヌ・ボワ・マヨー マティエル・フリュイティ 2022年

2024年5月4日

ドメーヌ・ボワ・マヨー マティエル・フリュイティ 2022年 のレビュー

ドメーヌ・ボワ・マヨー マティエル・フリュイティ 2022年について語る。

はじめに

皆さんは赤ワインのブドウ品種、カベルネ・フランをご存じだろうか。
カベルネ・ソーヴィニヨンやピノ・ノワールと比べるとマイナーな品種と言わざるを得ないが、中々興味深いブドウである。
世界中で栽培されているのにも関わらず、他の品種の引き立て役のイメージが強いが、彼(フラン)には彼の個性(良さ)がある。

「ドメーヌ・ボワ・マヨー マティエル・フリュイティ 2022年」は、フランスのロワールで造られるワインだ。
トゥーレーヌで有機栽培されたカベルネ・フランを使用している。

前述したカベルネ・フランの個性だが、それはシシトウやピーマンを彷彿とさせるグリーンのニュアンスやスパイス感である。
カベルネ・ソーヴィニヨンからもミントやユーカリのような青いニュアンスを感じることもあるが、それよりも更に強く放出してくるのがカベルネ・フランである。

テイスティング

ワインを「外観」、「香り」、「味わい」ごとに考察する。

外観は深いガーネット色。
若干青みがかったパープル。

スワリングすると、ブルーベリーやグリーンペッパーのアロマが立ち上がる。
時間差でプルーンのような甘いニュアンスや、ミント、タバコの葉の気配を感じる。
心地よいアロマが穏やかに香る。

口に含むと、果実味の中に美しく伸びるミネラル感がある。
一呼吸置いてキュッと締まるタンニンを感じる。
チャーミングなミディアムボディ。

料理とのペアリング

鶏肉や豚肉、サラミ等。
ワイン自体が濃くないので、合わせる料理も濃すぎない味付けでいきたい。
画像はガーリックと塩で味付けしたチキンソテーである。

生産者

ドメーヌ ボワ マヨー(Domaine Bois Mayaud)

フランスのロワール地方、トゥーレーヌ地区の生産者である。
サン・ニコラ・ド・ブルグイユ、ブルグイユに合計15ha.の畑を所有している。
現在は3代目のSoraya Boucher(ソラヤ・ブーシェ)とLudovic Boucher(ルドヴィック・ブーシェ)の夫婦によってブドウ栽培とワイン醸造を行っている。

所有するほとんどの畑が南向き、畑の北側に位置する森で北風から守られるという好立地。
ブドウが成熟を迎える条件のよいミクロクリマとなっている。

粘土質石灰岩とトゥファ(火山性または石灰岩の堆積物から形成された、軽い多孔質の岩石)の土壌から、ロワールの赤ワインを代表するカベルネ・フラン(ブルトン)のみを栽培している。
2019年からはABの有機認証を取得。

ブドウ栽培から醸造においては地球と動物の未来を考え、完全に動物由来の製品を排除している。

サン・ニコラ・ド・ブルグイユのワインは一般的に、東隣にあるブルグイユや、シノンのワインと比べるとアロマが強い傾向がある。

ワインエキスパートの総評

カベルネ・フランと言えば、シシトウやピーマンのニュアンスだが、こちらのワインはあくまでもナチュラルにグリーンを感じるクリーンなイメージだ。
ワインにおいて無駄な要素を引き算したかのような美しいミディアムボディに仕上がっている。
生産者の勤勉さが透けて見えるようなワインだ。

抜栓して2日目からは野性味とペッパー感、プルーンのニュアンスが増す。
開けて二度美味しいワインである。

テクニカルデータ

商品名:ドメーヌ・ボワ・マヨー マティエル・フリュイティ 2022年
Domaine Bois Mayaud MATIERE FRUITEE 2022

価格:6,600円(変動します)

呼称:フランス/ロワール/サン・ニコラ・ド・ブルグイユ

タイプ:赤/ミディアムボディ

品種:カベルネフラン

栽培:ビオロジック

アルコール度:13度

インポーター:株式会社BPカンパニー

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