ドメーヌ・ボワ・マヨー ピラーテ・ドゥ・ロワール 2022年 のレビュー
ドメーヌ・ボワ・マヨー ピラーテ・ドゥ・ロワール 2022年について語る。
はじめに
ロワールと言えばソーヴィニヨン・ブランが有名である。
そう、赤ワインより白ワインが美味しいと思いがちだ。
しかし、ロワールにも美味しい赤ワインが存在する。
ロワールで有名な赤ワインは「カベルネ・フラン」から造られるシノンや、「サンセール」のピノ・ノワールだ。
カベルネ・フランはシシトウやピーマンのような青いニュアンスを感じる。
今回紹介するワインはカベルネ・フランだが、青さよりもペッパーのニュアンスが強い。
テイスティング
ワインを「外観」、「香り」、「味わい」ごとに考察する。
外観は透明感のあるガーネット色。
グラスを伝うワインの涙の粘度はやや強め。
グラスからは、豊かなブルーベリーやカシスのアロマが香る。
アクセント程度に、グリーンペッパー、火打ち石、ミネラルのニュアンスを感じる。
微かにシナモンの特徴がある。
口に含むと、瑞々しい果実味と、塩味、収斂性を伴うタンニンが広がる。
しっかりとタンニンを感じながら、酸味と果実味等のニュアンスが埋もれていない。
メリハリがあるミディアムボディ。
料理とのペアリング
中華料理、ピーマンやシシトウが入った肉料理、チンジャオロース等。
生産者
ドメーヌ ボワ マヨー（Domaine Bois Mayaud）
フランスのロワール地方、トゥーレーヌ地区の生産者である。
サン・ニコラ・ド・ブルグイユ、ブルグイユに合計15ha.の畑を所有している。
現在は3代目のSoraya Boucher（ソラヤ・ブーシェ）とLudovic Boucher（ルドヴィック・ブーシェ）の夫婦によってブドウ栽培とワイン醸造を行っている。
所有するほとんどの畑が南向き、畑の北側に位置する森で北風から守られるという好立地。
ブドウが成熟を迎える条件のよいミクロクリマとなっている。
粘土質石灰岩とトゥファ（火山性または石灰岩の堆積物から形成された、軽い多孔質の岩石）の土壌から、ロワールの赤ワインを代表するカベルネ・フラン（ブルトン）のみを栽培している。
2019年からはABの有機認証を取得。
ブドウ栽培から醸造においては地球と動物の未来を考え、完全に動物由来の製品を排除している。
サン・ニコラ・ド・ブルグイユのワインは一般的に、東隣にあるブルグイユや、シノンのワインと比べるとアロマが強い傾向がある。
ワインエキスパートの総評
美しくチャーミングなカベルネ・フラン。
アロマと一緒に漂う野性味とスパイス感が料理の味を引き立てる。
嫌なアルコール感等を感じない、最初から最後まで美しいワイン。
テクニカルデータ
商品名：ドメーヌ・ボワ・マヨー ピラーテ・ドゥ・ロワール 2022年
Domaine Bois Mayaud Pirate de Loire 2022
価格：7,500円(変動します)
呼称：フランス/ロワール/サン・ニコラ・ド・ブルグイユ
タイプ：赤/ミディアムボディ
品種：カベルネフラン
栽培：ビオロジック
アルコール度：13.5度
備考：酸化防止剤無添加、陶器ボトル
インポーター：株式会社BPカンパニー
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